カンボジア ボランティア旅行記その2 縫製工場と家
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カンボジアはアジアの中でも最も貧しいレベルです。
ガス・電気などのインフラはすべてベトナムから輸入しているそうで高額です。電気は通っていても使うと月6000円くらいにはなるそうで、一般家庭ではなかなか使えないらしい。
一般的な家
カンボジアには発電所も、それを建てる資金もありません。
ダイヤモンドなどの宝石や資源が採れるのに、採掘、流通などは中国ががっちり覇権を握っています。採掘場はすべて中国資本です。つまり、政府としての内需収入がないに等しいのです。
カンボジアは昔、フランスの植民地でした。今は、話を聞く限り中国やベトナムの植民地になりつつあるような気がします。
アンコールワット等、70以上もある史跡の観光収入でさえ、入場料は一回ベトナムに入り、その一部をカンボジアが受け取っているそうです。
遺跡のチケット売り場。利益はベトナムへ。
貧しい国での一番の問題は、女性や子供が強制的な弱者となり勉学や就職にも選択肢がないこと。つまり、男性に養ってもらうしか道がないのです。
家族を食べさせるために体を売ったり、子どもはそのまま人身売買させられてしまったり・・・。
考えられます?
女性が働ける場所は、ほぼありません。だからDVだろうと浮気されようと、我慢しなければ生きていけないのです。
安定的な収入の道さえあれば、子供も売らなくて済むしたとえ夫に養われなくなっても生きていけます。
そんなカンボジアで女性の雇用を産むために、日本のNPO団体が建てた工場に伺いました。
この団体や主にフランス・中国などのNPO団体の働きかけにより、カンボジア政府や警察も一緒に動くようになり、現在のカンボジアでは貧しさのために子どもが売春宿に売られるという事案はほぼ壊滅出来たらしいです。
※それでも、観光客への押し売り等に使われるような孤児はまだいっぱい居ます。
かものはしプロジェクト
https://www.kamonohashi-project.net/
工場へは毎日、女性宅へリアカーのようなもので送迎して交通費がかからないようになっています。
前にバイクをつけてひっぱります。20人くらい乗れるらしい
こちらの工場ではい草を染色し、編んでサンダルやバッグなどを作っています。
い草を等級分けしています
この窯でい草を煮て色を付けます。
ミシンや織り機を使って製品を作ります。
女性たちの月収は60〜80ドルほど。これでも、女性の仕事としては普通よりは全然いいらしいです。
ちゃんと、工場の横に託児所もついているんですよ。
その後、ここで働く女性の家に招待されました。
全体像撮り忘れたので実際の彼女の家ではないですが、大体みなこんな高床式。
隣の家から子どもが3人覗いています「なんだあの弱そうなやつらー!」
このあと、勝手に入って遊びに来ましたw
水は雨水をかめに貯めて。飲水は近所の井戸から汲んできます。
キッチンは外にあります。
犬は番犬。鶏は・・・非常食&貯金のようなものらしい。
交通費など現金が必要なときなどに、1羽づつ売るらしいです。
家の中も見せてくれました。
床は板、壁はトタンやヤシの葉っぱです。
仏教が多いみたいです。
穴だらけなので、台風のときどうするの??と聞いたら、寝られないけど我慢する。と言っていました。
あの鶏、この木の上で寝るらしいです。なのではしごを掛けてあげているそう。
ニワトリ親子がはしご登るところ、見たかった。。。
お昼ご飯。
フレッシュマンゴージュース
きくらげと野菜のスープ
バナナの茎のサラダ
空芯菜に似た野菜いため
スペアリブ
地雷博物館にも寄りました。
今現在は、生活圏には地雷はほぼ無くなったけれどベトナムとの国境にはまだまだ埋まっていて、開拓をしようと踏み入れる人や地雷撤去の際にまだ年間10名ほど犠牲になっているそうです。
この中に3個ほど埋まっていますね。(信管は抜いてあります)
どんなに綺麗事言っても、所詮ぼくらは何をおもったところで、歴史や貧しさには役にも立たない。
こういうものを、見るだけで悲惨だとか可哀想とか思うだけでもおこがましい。
お金というツールで入館料を支払ったりだけしか出来ないんだ。
ただ、でもせめて、見たり聞いたり、知ったり興味を持つことだけでも
無関心で知らないよりはいいのかもしれないよ。
思ったより長くなったので孤児院は次で!
(´∀`*)ノシ
- 2018.06.27 Wednesday
- 旅行記 カンボジア
- 18:06
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- by 桜咲夜